012:わずか(桜葉明美)
部屋を出るときに全てを飲んだはず わずかに残る グラスの中身
011:習(桜葉明美)
習慣で つい入り込む通勤路 大股歩き 辞めた翌日
010:賞(桜葉明美)
前の子が転んで取れた一等賞 触れずじまいの卒業文集
009:テーブル(桜葉明美)
うらおもて 生きてる限り 繰り返す さぁテーブルにカード揃った!
008:瞬(桜葉明美)
笑顔から笑顔の合間 一瞬の 君の真顔に本音を探す
007:別(桜葉明美)
分別をつけてる だって大人だし 瓶まだ残る滴(しずく)を流す
006:券(桜葉明美)
乗車券 僕にください ホームから降りたがってる あの人よりも